四天王寺

四天王寺 寺院

四天王寺は、大阪府大阪市にある和宗の総本山で、救世観音を本尊としています。推古天皇元年(538)に聖徳太子が開基した歴史のある寺院で、物部守屋の変に際して聖徳太子が自ら四天王の像を刻み戦勝を祈願したことに由来します。境内は国史跡に指定されるほか、六時堂や石舞台、石鳥居などが国重要文化財となっています。

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旅行先の地図

旅行先の概要

御本尊 救世観音
所在地 大阪府大阪市天王寺区四天王寺1丁目11-18
交通 大阪メトロ谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」から徒歩約5分
阪神高速1号環状線「夕陽丘出入口」から車で約5分
拝観料 境内無料
ただし、中心伽藍・庭園・宝物館の内部拝観はそれぞれ大人300円・300円・500円【障害者手帳提示で本人・介助者無料】
駐車場 四天王寺南大門駐車場(舗装済み、普通車8~21時30分200円、身障者用区画1台)あり
その他中之門より境内に進入し六時堂裏に駐車可能スペースあり
URL
連絡先 四天王寺 06-6771-0066

歴史・由来

四天王寺は、大阪府大阪市にある和宗の総本山で、救世観音を本尊としています。

物部守屋の変に際し、崇仏派の蘇我氏に味方した聖徳太子が、白膠木(ぬるで)の木に自ら四天王の像を刻んで戦勝を祈願し、その報賽として推古天皇元年(538)に創建した歴史のある寺院です。

我が国における本格的な仏教寺院としては、蘇我馬子が創建した法興寺(飛鳥寺)と並ぶ最古の事例とされています。
中門・塔・金堂・講堂が南北一直線に並ぶ四天王寺式伽藍配置でも知られます。

平安時代以降、浄土教の布教とあいまって太子信仰が盛んになると、聖徳太子創建の四天王寺もその中心として貴賤を問わず参詣が盛んとなりました。

往時の建物はたびたびの火災によってほとんど残っていませんが、境内は国史跡に指定されているほか、江戸時代に再建された六時礼賛堂や石舞台、鎌倉時代の石鳥居などが国重要文化財となっています。

車椅子で旅行するポイント

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【1】四天王寺の南大門前には舗装された有料駐車場がある。南大門は石段があるので脇に迂回する。

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【2】南大門の脇にはスロープがあり、石段を避けて境内に入れる。東大門にも同様にスロープがある。

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【3】四天王寺の中心伽藍前。参道は石畳、周囲は薄く玉砂利が敷かれ平坦。ただし、仁王門には石段があり迂回を要する。

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【4】有料区画である中心伽藍への入口は回廊の西側(西重門)であり、入口はスロープ状になっている。

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【5】極楽門(西大門)は南大門とは異なり石段がなく、石鳥居から平坦な石畳の参道でつながっている。

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【6】休憩所である和労堂の近くには車いす用のトイレがある。境内東側の亀井堂向かいも同様。

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【7】車いす用トイレ内部

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【8】境内北西の中之門からは境内に自動車で進入することも可能。

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【9】六時堂裏手に参拝者の駐車スペースがあり、ここで降車して車いすに乗り換えてもよい。



四天王寺境内図

境内配置図 [凡例]
国道25号 大阪府道30号大阪和泉泉南線 四天王寺前交差点 四天王寺南交差点 天王寺南門前交差点 南大門 南鐘堂 南休憩所 仁王門 五重塔 金堂 講堂 阿弥陀堂 万灯院 弘法大師堂 極楽門 見真堂 布袋堂 石ノ鳥居 四天王寺学園 和労堂 北鐘堂 石舞台 六時礼讃堂 中之門 中之院 地蔵堂 静専院 吉祥院 元三大師堂 墓地 大黒堂 英霊堂 亀井堂 本坊 方丈 客殿 五智光院 庭園 東大門 一音院 宝物館 経堂 聖霊院太子殿 四天王寺参道口バス停 天王寺西門前バス停 勝山住宅バス停 四天王寺東門前バス停

移動のしやすさ ★★★★★
バリアフリーの状況 四天王寺にはいくつかの門があるが、南大門や東大門には石段があるものの、脇に石段を回避できるスロープが設置されている。石鳥居を抜けて極楽門(西大門)に至るルートは石段がない。境内は平坦地にあるので基本的に移動はしやすい。身障者用のトイレも東西2か所にある。駐車場は有料だがメインの南大門の直下にある。ほかに境内北西の中之門から自動車で境内に進入すれば、六時堂の裏の空きスペースに駐車することも可能である。

周辺の名所・観光スポット

大阪城天守閣

豊臣秀吉が天下統一の拠点として石山本願寺跡に築城し「三国無双」と讃えられた平城で、現在の天守は「復興天守」として戦前に再建されたもの。内部は博物館となっており、豊富秀吉の「黄金の茶室」原寸大模型や「大阪夏の陣図屏風」その他大阪城に関連した資料が展示されている。また、8階は大阪の街並みを一望できる展望台となっている。
【身障者用トイレ・スロープ・エレベーターあり。障害者手帳提示で本人と介助者1名無料。】

■参考リンク:大阪城天守閣