大須観音

大須観音 寺院
寺院
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大須観音は、愛知県名古屋市にある真言宗智山派の別格本山です。東京の浅草観音、三重県の津観音と並ぶ「日本三代観音」の一つとされています。寺号から「真福寺文庫」と呼ばれるこの寺院の文庫には、国宝の古事記写本を始めとする15000冊の古典籍が収蔵されています。

旅行先の地図

旅行先の概要

御本尊 聖観世音菩薩
所在地 愛知県名古屋市中区大須2-21-47
交通 名古屋市営地下鉄鶴舞線「大須観音駅」2番出入口から徒歩約3分
名古屋高速2号東山線「白川出入口」から車で約1分
拝観料 無料
駐車場 なし(ただし、国道19号に隣接した自動車祈祷殿あり)
URL
連絡先 大須観音 052-231-6525

歴史・由来

大須観音は、愛知県名古屋市にある真言宗智山派の別格本山で、正しくは「北野山真福寺寶生院」といいます。東京の浅草観音、三重県の津観音と並ぶ「日本三代観音」の一つとされています。

元亨4年(1324)、後醍醐天皇の勅願により尾張国長岡庄大須郷(現在の岐阜県羽島市桑原町大須)に北野天満宮が造営され、その別当寺として元弘3年(1333)に能信上人によって開山されたのが始まりです。

もとの場所は木曽三川の中洲に位置していたため水害が多く、慶長17年(1612)、「清洲越し」と呼ばれる名古屋城の城下町建設の一環として、徳川家康の命を受けた犬山城主の成瀬正成により現在地に移されました。

開山の能信上人以来、東大寺をはじめとするさまざまな場所から貴重な典籍が書写又は収集されてきており、寺号から「真福寺文庫」と呼ばれるこの寺院の文庫には、国宝の古事記写本など15000冊が収蔵されています。

また、大須観音の周辺には門前町が発展し、現在も名古屋屈指の繁華街として大須商店街が形成されており、電化製品や食べ歩きグルメ、サブカルチャーなどの分野で特に有名です。「大須大道町人祭」「世界コスプレサミット」などのイベントが盛んなほか、毎年5月には飾り馬を大須観音に奉納する「馬の塔」の行事があります。

車椅子で旅行するポイント

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【1】大須観音の仁王門。道路の縁石が越えられればここから境内に進入可。

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【2】西門や自動車祈祷殿は国道に面しており、段差なく境内に入れる。ただし、祈祷殿の駐車スペースは通常時は閉鎖。

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【3】大須観音の境内。参道は石畳で舗装され平坦で移動は容易。ただし、本堂正面は階段のため上れない。



大須観音境内図

境内配置図 [凡例]
本堂 普門殿 紫雲殿 客殿 庫裡 奥書院 旧文庫 西門 仁王門 車両出入口 鐘楼 自動車祈祷殿 トイレ からくり時計(宗春爛漫) 大須派出所 大須観音駅 国道19号・22号 大須商店街 月極駐車場 

移動のしやすさ ★★★★☆
バリアフリーの状況 大須観音は市街地にあり、参道も石畳などで舗装され容易に移動が可能となっている。ただし、境内に一般参詣者向けの駐車場や身障者用トイレはなく、本堂も正面が階段になっているので下で参拝することになる。なお、自動車祈祷は予約制のため、通常は車止めで自動車出入口が閉鎖されている。身障者用トイレは100メートル北の地下鉄大須観音駅内にある。

周辺の名所・観光スポット

徳川美術館

名古屋市にある徳川美術館は、1935年に開設された私設美術館で、公益財団法人徳川黎明会が運営しています。尾張徳川家初代の徳川義直が将軍・徳川家康から譲り受けた遺産を中心に、国宝「源氏物語絵巻」などのさまざまな美術工芸品が展示されています。美術館の建物そのものも愛知県庁舎などと同様の帝冠様式のデザインで、国登録有形文化財の一つです。
【身障者用駐車場・トイレ・スロープ・車椅子貸出あり。障害者手帳提示で本人と付添1名割引料金あり。】

■参考リンク:徳川美術館