手子后神社

神社

手子后神社は、茨城県神栖市の利根川河口近くに鎮座する神社です。祭神は手子比売命で、『常陸国風土記』に登場する安是の嬢子のことともいわれています。かつては常陸国一宮である鹿島神宮の境外末社となっており、特に地元の漁業関係者の信仰が厚く、例祭の「大潮祭」の日は休漁となり、勇壮な鉦や太鼓の鳴り物を伴った神輿が市内を練り歩きます。

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旅行先の地図

旅行先の概要

御祭神 手子比売命
所在地 茨城県神栖市波崎8819
交通 東関東自動車道「潮来IC」から車で約40分
JR総武本線・銚子電鉄「銚子駅」から関鉄バス(矢田部公民館、鹿島神宮または波崎海水浴場行き)経由で約4分、「手子后神社前」停留所下車
拝観料 無料
駐車場 境内入口に舗装済の無料駐車場あり
URL
連絡先 手子后神社 0479-26-3302

歴史・由来

手子后(てごさき)神社は、茨城県神栖市の利根川河口近くに鎮座する神社です。

奈良時代の神護景雲年間(767~770)に創建されたと伝えられ、かつては常陸国一の宮である鹿島神宮の境内末社としての位置付けで、「神遊社」とも呼ばれていましたが、明治時代には村社の社格に列しています。

手子后神社の祭神の手子比売命は、鹿島神宮の祭神である武甕槌命の娘との言い伝えがありますが、国学者の中山信名が著した(のち明治時代に栗田寛が増補)『新編常陸国誌』では、『常陸国風土記』に登場する「安是嬢子」(あぜのいらつめ)のことではないかとしています。

奈良時代に撰上された『常陸国風土記』香島郡の条では、かねて美男美女と評判だった寒田郎子(さむたのいらつこ)と安是嬢子(あぜのいらつめ)が童子女(うない)松原の歌垣で出会い、語らっているうちに朝を迎えてしまったため、他人に見咎められるのを恥じて松の樹と化してしまったという話を載せています。

この神社は特に波崎漁港をはじめとする地元の漁業関係者の信仰が厚く、毎年旧暦6月15日近辺(新暦7月)に開催される例祭の「大潮祭」の日は休漁となり、神栖市の無形文化財にも指定されている勇壮な鉦や太鼓の鳴り物を伴った神輿が市内を練り歩きます。

車椅子で旅行するポイント

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【1】銚子大橋入口交差点から参道を通って手子后神社の境内入口へ。

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【2】正面左手に参拝者用の駐車場がある。駐車場は舗装されていて平坦である。

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【3】手子后神社境内。参道は神輿庫、手水舎、厳島神社に至るまで石畳で舗装されている。

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【4】島状になっている厳島神社も参道はコンクリートで舗装されている。

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【5】手子后神社拝殿。境内入口からここまで平坦な石畳が通じ車椅子でも移動できる。



手子后神社境内図

境内配置図 [凡例]
社殿 神輿殿 手子后の泉 大師堂 浅間神社 稲荷神社 天満宮 金比羅宮 厳島神社 手水舎 社務所 駐車場 鳥居 波崎小学校 手子后神社前バス停 歩道橋 神社看板 国道124号 茨城県道117号深芝浜波崎線 銚子大橋入口交差点


移動のしやすさ ★★★★☆
バリアフリーの状況 手子后神社は利根川に架かる銚子大橋の北詰にあり、鳥居を潜り境内手前まで行くと舗装された駐車場に入れるようになっている。境内の参道部分は石畳で舗装され、丘の上にある浅間神社などを除き、社殿や手水舎から池の中にある厳島神社までほぼ平坦で車椅子での移動が可能である。身障者用トイレは近くの国道沿いのドラッグストア、スーパー、電器店などのものが使える。

周辺の名所・観光スポット

港公園

港公園は茨城県神栖市にある県営の都市公園で、重要港湾の鹿島港を見下ろす高さ52メートルの展望タワーがあり、晴れた日には富士山まで遠望できる。周囲は芝生敷で、ソテツやヤシなどの南国の樹木が花を咲かせる。
【身障者用トイレ・駐車場・エレベーターあり】

■参考リンク:港公園