龍城神社

龍城神社 神社
この記事は約4分で読めます。

龍城(たつき)神社は、愛知県岡崎市の岡崎城本丸跡にある神社で、徳川家康公・本多忠勝公ほかを祀ります。岡崎城築城の際に竜神が出現したため、鎮守としてこれを天守に祀ったのが始まりとされています。後に徳川家康公がこの城で誕生したことから東照宮が祀られ、徳川四天王の一人の本多忠勝公を祀る神社と合祀されました。毎年12月には家康公降誕祭御神事が行われています。

旅行先の地図

旅行先の概要

主祭神 徳川家康・本多忠勝・天神地祇・戦没者
所在地 愛知県岡崎市康生町561
交通 愛環愛知環状鉄道線「中岡崎駅」から徒歩約10分、または同駅から岡崎市コミュニティバス「まちバス」(東西ルート東行き)経由で約7分、「岡崎公園前」停留所下車
東名高速道路「岡崎IC」から車で約5分
拝観料 無料
駐車場 市営岡崎公園駐車場(一般車・バス150台収容、30分100円)あり
ただし、許可車両は岡崎公園南側からの進入も可
URL
連絡先 龍城神社 0564-21-5517

歴史・由来

龍城(たつき)神社は、愛知県岡崎市の岡崎城本丸跡にある神社で、徳川家康公・本多忠勝公ほかを祀ります。

社伝によれば、三河守護代の西郷稠頼(つぐより)が今の岡崎城を築城した際、龍神が乙女の姿に化生して現れ、城内の井戸の水が噴き上がる奇瑞があったことから、この城を「龍ヶ城」と名付け、城の鎮守として天守に龍神を祀ったのがはじまりとされています。

天文11年(1543)12月には徳川家康公が岡崎城内で誕生し、後に征夷大将軍として江戸幕府を開いたことから、江戸時代の寛永年間には徳川家康公を祀る東照宮が城の天守に祀られます。

さらに明和3年(1766)、時の岡崎藩主・本多忠粛(ただとし)は東照宮を岡崎城三の丸に遷座させ、本丸には本多忠勝公を「映世大明神」として祀る「映世神社」を創建します。

明治時代になって、この2社が合祀されて「龍城神社」となり、一時は「岡崎東照宮」と改称されますが、再び「龍城神社」に改称されて現在に至ります。

毎年12月には「家康公降誕祭御神事」があり、境内で餅撒きなどが行われてにぎわいます。

車椅子で旅行するポイント

龍城神社_1.jpg

【1】国道1号に面して岡崎公園駐車場(バス優先)への入口がある。大手門付近に身障者用区画もある。

龍城神社_2.jpg

【2】大手門を入ると付近にトイレ棟があり、身障者用トイレを併設する。他にも園内に複数の身障者用トイレがある。

龍城神社_3.jpg

【3】身障者用トイレ内部

龍城神社_4.jpg

【4】園内は玉砂利またはコンクリートの歩行者用の園路でつながっている。入口付近は平坦たが、本丸付近は坂道となる。

龍城神社_5.jpg

【5】龍城神社の境内。参道は石畳、他は園路と同じく玉砂利が敷かれているが、おおむね平坦である。

龍城神社_6.jpg

【6】許可車両は岡崎公園南側から直接境内にアクセス可。なお、石垣を越える部分は急坂なので運転注意。

龍城神社_7.jpg

【7】岡崎公園駐車場(乗用車用)からのアクセスは石段や急坂を避けるつづら折りの緩傾斜のルートがある。



龍城神社境内図

境内配置図 [凡例]
国道1号 岡崎公園前バス停 岡崎公園前交差点 龍城橋西交差点 岡崎公園 大手門 岡崎公園バス専用駐車場 東隅櫓 浄瑠璃姫の墓 花時計 三河武士のやかた家康館 能楽堂 八千代本店 東照公産湯の井戸 坂谷橋 岡崎城天守閣 龍城神社 巽閣 桜茶屋 郷土料理いちかわ 龍城堀 東照公えな塚 竹千代橋 伊賀川 五万石ふじ(藤棚) 城南亭 乙川緑地 乙川 岡崎ニューグランドホテル 岡崎シングルホテル 岡崎公園乗用車駐車場

移動のしやすさ ★★★★☆
バリアフリーの状況
龍城神社は岡崎公園内にあるため、身障者用トイレ・駐車場・階段を迂回する園路はひととおり確保されている。

一般には国道1号の岡崎公園前交差点からバス専用(優先)駐車場に入り、ここから園路を通って本丸の龍城神社に至ることになる。このルート上に階段はないが、本丸に近い場所は坂道となっている。本丸まで上れば境内は比較的平坦で、足元は玉砂利が敷かれている。

岡崎公園東側の乗用車専用駐車場からも公園南側の園路を経てアクセス可能だが、石垣を越えるための階段や急坂を避けるため、写真【7】のような迂回路を通らざるを得ず、移動距離が長くなりがちである。

ほかに電話で事前許可を得ておけば、公園南側の竹千代橋付近から車道を通って自動車のまま境内に入る方法が使える。南側の入口は許可車両以外の進入は禁止だが、通常はカラーコーンを置いて塞いでいる程度である。石垣を越えるあたりは急坂なので運転に注意のこと。

周辺の名所・観光スポット

岡崎城

「岡崎城」は、矢作川沿いにそびえる龍頭山に、三河守護代の西郷稠頼が室町時代に築いたのが始まりで、後に徳川家康の祖父にあたる松平清康が奪い取って大規模な改修を加えたもので、徳川家康が誕生した城としても有名です。江戸時代には水野家や本多家など、徳川家からの信頼が厚い譜代大名が封じられていました。明治時代に廃城となりますが、戦後の昭和34年(1959)に3層5階建ての天守が復興され、「日本100名城」の一つに選定されました。また、岡崎城を中心とするエリアは「岡崎公園」として整備されています。
【身障者用駐車場・トイレ・スロープあり。ただし、天守閣はエレベーターがないので車椅子は利用不可。】

■参考リンク:岡崎公園