素盞嗚神社

素盞嗚神社 神社
神社
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素盞嗚神社は、広島県福山市にある式内社で、その名前のとおり素盞嗚尊を祀り、吉備津神社とともに備後国一宮を称しています。蘇民将来伝説発祥の地ともいわれており、神仏習合の時代には牛頭天王を祀り「天王社」とも呼ばれました。境内には関ヶ原の戦い以降に廃城となった相方城の城門が移築されています。

旅行先の地図

旅行先の概要

御祭神 素盞嗚尊
所在地 広島県福山市新市町大字戸手1番地の1
交通 JR福塩線「上戸手駅」から徒歩約3分
山陽自動車道「福山東IC」又は尾道自動車道「尾道北IC」から車で約20分
拝観料 無料
駐車場 境内に舗装された無料駐車場あり
URL
連絡先 素盞嗚神社 0847-51-2958

歴史・由来

素盞嗚神社は、広島県福山市にある式内社で、その名前のとおり素盞嗚尊を祀り、吉備津神社とともに備後国一宮を称します。

天武天皇の御世に創建され、その後に唐から帰国した遣唐使の吉備真備が播磨の広峯神社に素盞嗚命を勧請し、この広峯神社からさらに平安京の祇園感神院に勧請されて、素盞嗚命と習合した牛頭天王を崇めて疫病避けをする祇園信仰が生まれたともいわれています。

また、『備後国風土記』逸文には「疫隈國社(えのくまのくにつやしろ)」に関連した蘇民将来伝説が記されており、ここでいう「疫隈國社」は、神仏習合で牛頭天王を祀っていた時代に「江熊天神社」とも呼ばれていた現在の素盞嗚神社、又はその摂社のことであると考えられています。

素盞嗚神社の祇園祭は、毎年7月に執り行われており、3つの地区から出た神輿が激しくぶつかり合う、いわゆる「喧嘩神輿」として有名です。

神社の境内には、関ヶ原の戦い以降に廃城となった「相方城」(さがたじょう)の城門も移築されており、古い時代の薬医門の様式を伝えています。

車椅子で旅行するポイント

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【1】素盞嗚神社の正面には舗装された駐車場があるため、すぐに境内に入れる。

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【2】随身門もそれほど大きな段差はなくそのまま通れるが、参道を降りても周囲は平坦な地面のため、移動は容易である。

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【3】素盞嗚神社の拝殿。正面に段差はあるが、脇に簡易なスロープが設置されている。



素盞嗚神社境内図

境内配置図 [凡例]
石見銀山街道 鳥居 随身門 手水舎 トイレ 中門 北門 神楽殿 拝殿 本殿 戸手天満宮 疱瘡神社・蘇民神社 社務所

移動のしやすさ ★★★★☆
バリアフリーの状況 素盞嗚神社は正面に舗装された駐車場があり、境内へもスムーズに移動できる。北門など一部に段差はあるものの、おおむね平坦な土地に建てられている。拝殿にも段差はあるが、簡易なスロープが備え付けられている。

周辺の名所・観光スポット

福山城

「福山城」は、 徳川家康の従兄弟にあたる水野勝成が西国大名に対する抑えとして築いた城郭で、伏見城から移築され、慶長年間の建築様式が見られる「伏見櫓」が現存し、国重要文化財の指定を受けています。天守は福山大空襲で焼失してしまったため、戦後に鉄筋コンクリート造により復興され、内部は「福山城博物館」として利用されています。この城はJR福山駅に隣接しており、福山市街地のシンボルとなっています。【身障者用駐車場・トイレ・スロープ・階段昇降機・エレベーターあり】

■参考リンク:福山城博物館