熊野大社

熊野大社 神社
神社
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熊野大社は、島根県松江市にある式内社で、出雲大社とともに出雲国一宮とされています。火の発祥の地とも伝えられ、毎年の10月15日の「鑽火祭」(さんかさい)では、火起こしの道具である燧臼(ひきりうす)・燧杵(ひきりぎね)を押し問答の末に出雲大社の宮司に下げ渡す「亀太夫神事」があります。

旅行先の地図

旅行先の概要

御祭神 伊邪那伎日真名子加夫呂伎熊野大神櫛御気野命(素戔嗚命)
所在地 島根県松江市八雲町熊野2451
交通 JR山陰本線「松江駅」から一畑バス(八雲車庫行き)終点で乗り換え(岩室公民館行き又は須谷行き)約45分、「熊野大社前」停留所下車、徒歩約5分
山陰自動車道「松江中央IC」から車で約20分
拝観料 無料
駐車場 神社前に舗装された無料駐車場あり(100台)【身障者区画あり】
URL
連絡先 熊野大社 0852-54-0087

歴史・由来

熊野大社は、島根県松江市の意宇川沿いにある式内社で、出雲大社とともに出雲国一宮とされています。

もとは熊野山(現在の天狗山)の磐座に素戔嗚命の神霊が降ったのをお祀りしたもので、『出雲国風土記』にも熊野山に「熊野大神の社坐す」とみえています。

古くは出雲国造が祭祀を司っていたという「意宇六社」(熊野大社・真名井神社・揖夜神社・六所神社・八重垣神社・神魂神社)の一つにも数えられ、『日本文徳天皇実録』などにしばしば神階奉授の記事が掲載されています。

中世には社を「上の宮」と「下の宮」に分け、「上の宮」には熊野権現を、「下の宮」には伊勢宮を祀るようになりましたが、明治時代に上下が合祀されています。

素戔嗚命が檜の臼と卯木の杵を用いて火を鑽(き)り出す方法を示したことから、この神社は日本の火の発祥の地とも伝えられ、毎年の10月15日の「鑽火祭」(さんかさい)では、火起こしの道具である燧臼(ひきりうす)・燧杵(ひきりぎね)を押し問答の末に出雲大社の宮司に下げ渡す「亀太夫神事」が行われています。

車椅子で旅行するポイント

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【1】熊野大社の前には舗装された無料駐車場があり、身障者区画も設置されている。

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【2】駐車場の入口には身障者トイレ併設のトイレ棟がある。

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【3】身障者トイレ内部

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【4】神橋を渡ると鳥居の先が石段のため、車椅子マークの看板に従い右手に迂回する。

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【5】環翠亭の脇から段差なく境内に入ることができ、建物の横には身障者トイレもある。

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【6】境内の主要な参道は石畳で舗装され、随身門の石段も脇のスロープから迂回が可能。

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【7】熊野大社の拝殿前。賽銭箱前に5段の石段があるものの、周囲の参道はすべて平坦になっている。



熊野大社境内図

境内配置図 [凡例]
島根県道53 鳥居 ゆうあい熊野会館 旬菜レストラン知足亭 八雲郷土文化保存伝習施設 意宇川 神橋 随神門 環翠亭 舞殿 拝殿 本殿 稲田神社 伊邪那美神社 鑽火殿 荒神社 稲荷神社

移動のしやすさ ★★★★★
バリアフリーの状況 熊野大社は境内前面に舗装済みの駐車場があり、場内には身障者区画と身障者トイレもある。そのまま神橋を渡ると石段だが、車椅子マークで右手に迂回するよう誘導する看板があり、環翠亭横から段差なく境内に入ることができる。この環翠亭にも身障者トイレが整備されているほか、境内の主要な参道が平坦な石畳となっているため、移動は容易である。

周辺の名所・観光スポット

島根県立古代出雲歴史博物館

島根県立古代出雲歴史博物館は、出雲大社に隣接して開設された県立博物館であり、出雲大社の古代神殿の宇豆柱や、荒神谷遺跡から出土した大量の青銅器、出雲神話に関連した映像資料などを常設展示している。古代文化に関する企画展示も行わていれる。
【身障者用トイレ・駐車場・スロープ・エレベーター・車椅子貸出あり】

■参考リンク:島根県立古代出雲歴史博物館