駒形神社

駒形神社 神社

駒形神社は、岩手県奥州市に鎮座する式内社で、御祭神は駒形大神。奥羽山脈の駒ヶ岳山頂に奥宮があります。令制の陸奥国では最も高い神階を受けており、東北・関東各地で馬の神様として祀られる駒形神社の本社に当たります。桜の名所・水沢公園に隣接する、落ち着いた雰囲気の神社です。

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旅行先の地図

旅行先の概要

御祭神 駒形大神
所在地 岩手県奥州市水沢区中上野町1-83
交通 東北自動車道「水沢IC」から車で約12分。
JR「水沢駅」から徒歩約10分。
拝観料 無料
駐車場 神社東側、水沢公園に隣接して玉砂利敷の無料駐車場あり
URL
連絡先 駒形神社 0197-23-2851

歴史・由来

駒形神社は、岩手県奥州市にある神社で、御祭神は駒形大神。本社とは別に、金ヶ崎町の駒ヶ岳山頂に奥宮、中腹に里宮があります。平安時代の『延喜式』神名帳に載る式内社です。

創建の由来については諸説あり、赤城山麓を拠点とする毛野一族の上毛野胆沢公が雄略天皇のころに東北に進出して駒形山に神を祀ったとも、景行天皇のころに日本武尊が東征して天照皇大神ほか5神を祀ったとも、延暦年間に坂上田村麻呂が胆沢城を築くとともに東北鎮護のため創祀したとも、慈覚大師円仁が山上に馬頭観音を祀ったともいわれています。

平安初期の『日本三代実録』には、貞観4年(862)に駒形神に従四位下の神階が授けられたとあり、これは陸奥国では最高位であることから、古くから尊崇されていたことがわかります。

近世に入ると、駒ヶ岳が南部藩と伊達藩の境界にあたることから、両藩が20年ごとに藩費を出して交互に社殿の改修をするようになります。また、山頂では登拝が困難なことから、盛岡藩は岩崎(北上市)に、伊達藩は雛子沢(金ヶ崎町)に里宮を設けます。

明治4年(1871)には駒形神社に国幣小社の社格が付与され、同時に現在地にあった源頼義が勧請したという「塩竃神社」が仮遙拝所となります。明治36年(1903)には正式に駒形神社の本社社地ととなり、山上より神霊を遷して現在に至ります。

駒形神社は東北・関東地方で馬や養蚕の神様として広く分布する駒形神社の本社とされ、明治時代に成立した陸中国の「一の宮」を称しています。桜の名所である水沢公園に隣接し、落ち着いた雰囲気のなかで参拝する人も多くみられます。

車椅子で旅行するポイント

駒形神社

【1】水沢公園隣接の正面(東側)鳥居には階段あり。鳥居左側に迂回。

駒形神社

【2】鳥居左側に入口があり、玉砂利敷の境内駐車場に進入可。

駒形神社

【3】身障者用トイレは隣接する水沢公園のトイレを利用できる。

駒形神社

【3-1】身障者用トイレ内部

駒形神社

【4】神門は階段だが脇にスロープ状に板を渡してある。

駒形神社

【5】駒形神社拝殿。手前まで平坦な石畳。賽銭箱は参道より2段高い位置にある。

駒形神社

【6】拝殿から摂末社へは平坦な石畳が延びている。



駒形神社境内図

周辺の名所・観光スポット

歴史公園えさし藤原の郷

奥州藤原氏初代・清衡の生誕の地にあるテーマパーク。約20ヘクタールの園内に、奥州藤原氏が築いた伽羅御所や政庁、金色堂、館など120棟余りの歴史的建造物を再現している。大河ドラマや映画などのロケ地としても活用されている。「えさし郷土文化館」や食事処・土産品店なども併設している。
【身障者用トイレ・スロープ・エレベーター・車椅子貸出あり。障害者手帳提示で割引あり。一部に急坂などあるため「バリアフリーコース」の設定あり。】

■参考リンク:歴史公園えさし藤原の郷

展勝地公園

北上市の都市公園で、北上川の河畔に位置する。大正時代に植栽された延長2キロにわたる並木道を中心に、園内には約1万本の桜と約10万株のツツジが植えられており、弘前、角館と並ぶ「みちのく三大桜名所」の一つにもなっている。みちのく民俗村、サトウハチロー記念館などの施設と隣接している。
【身障者用トイレ・駐車場・スロープあり】

■参考リンク:きたかみ魅力辞典>展勝地公園