金村別雷神社

金村別雷神社 神社
神社
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金村別雷神社は、茨城県つくば市にある神社で、小貝川沿いに建てられています。茨城県水戸市の別雷皇太神、群馬県邑楽郡板倉町の雷電神社と並ぶ「関東三雷神」の一つです。江戸時代につくられた杮葺きの本殿は覆屋とともに茨城県の指定文化財となっています。

旅行先の地図

旅行先の概要

御祭神 別雷大神
所在地 茨城県つくば市上郷8319
交通 首都圏中央連絡自動車道「常総IC」から車で約5分
つくばエクスプレス「万博記念公園駅」からつくバス(西部シャトル)経由で約18分、「金村別雷神社入口」停留所下車、徒歩約15分
拝観料 無料
駐車場 境内脇に砕石敷の無料駐車場あり
URL
連絡先 金村別雷神社 029-847-3773

歴史・由来

金村別雷神社は、茨城県つくば市にある神社で、小貝川の河川敷に建てられています。茨城県水戸市の別雷皇太神、群馬県邑楽郡板倉町の雷電神社と並ぶ「関東三雷神」の一つです。

この神社が創建されたのは平安時代の承平元年(931)のことで、領主であった豊田四郎が夢告にしたがい京都の賀茂別雷神社(上賀茂神社)から別雷大神を勧請したのが始まりと伝えられています。その後、孫の豊田将基が源頼義の命で前九年の役にしたがい凱旋したことから、報賽のために後冷泉天皇から勅許された金色の龍の軍旗を奉納し、「金村」の名が付いたとされます。

江戸時代の寛文10年(1670)、幕府領の代官であった曽根五郎左衛門が現在地に遷座させ、その後は「関東三雷神」の一つとして、五穀豊穣、雷避け、家内安全、無病息災などのご利益で広く関東一帯で崇敬を集めるようになり、地域住民が集まって大祭時に太々神楽を奉納する「金村講」が各地で結ばれたといいます。

金村別雷神社の春大祭は毎年4月第2土・日曜日、秋大祭は毎年11月23日となっており、植木市が出店するほか、稚児舞・龍神舞が奉納され、餅撒きも行われてにぎわいます。また、毎月第2土曜日には骨董市が立ちます。

金村別雷神社の本殿は、宝永5年(1708)につくられたもので、杮葺きで龍や雷神などの精緻な彫刻が施されており、天保2年(1831)につくられた覆屋とともに茨城県指定有形文化財となっています。

境内には寛政5年(1793)に幕府代官としてこの地を支配した竹垣直温を讃える「竹垣代官徳政之碑」も建てられています。竹垣直温は疲弊した農村を立て直すため、上郷陣屋を設けたほか、間引き(中絶)の禁止、入百姓の奨励などで農村人口の定着を図りました。この碑を撫でると子宝に恵まれ、安産の願いが叶うとされています。

車椅子で旅行するポイント

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【1】金村別雷神社は小貝川河川敷にあるため堤防や橋梁を越えることになる。わかりにくいので道路途中の看板に従うこと。西側から進入の場合は福雷橋の重量・幅員制限(5t・2m)に注意。

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【2】金村別雷神社正面の看板・鳥居の前に若干の駐車可能なスペースがあるが、徒歩参道左手の未舗装道からさらに奥まで自動車で進入可。

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【3】金村別雷神社の二の鳥居に1段の段差があるが、左手の未舗装道から社務所前まで迂回ができる。

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【4】金村別雷神社の拝殿前。正面は階段で、石畳の参道が手前まで続いている。



金村別雷神社境内図

境内配置図 [凡例]
金村別雷神社 看板(独立看板・電柱広告) 駐車場(普通車・大型車) 小貝川 福雷橋(総重量5t超・幅員2m超通行禁止) ファミリーマート常総吉野店 新福雷橋 金村別雷神社入口バス停 国道468号首都圏中央連絡自動車道 国道294号三坂新田西交差点 茨城県道123号土浦坂東線 茨城県道129号下妻常総線 茨城県道133号赤浜谷田部線
本殿・覆屋 拝殿 回廊 神楽殿 参集殿 社務所 竹垣代官徳政之碑 手水舎 鳥居 参道 

移動のしやすさ ★★★☆☆
バリアフリーの状況 金村別雷神社はともかく国道や県道から境内までの進入路がわかりにくいので、看板をたよりにして進むこと。砕石敷の駐車場が社殿からやや外れたところにあるが、正面および西側からの車両進入路は社務所前までつながっているので、ある程度奥まで乗り入れるとよい。境内はほとんど小貝川沿いの森林地帯のため、実際に見て回れる範囲は本殿・拝殿・神楽殿・回廊からなる一連の建築物にとどまる。

周辺の名所・観光スポット

筑波宇宙センター

「筑波宇宙センター」は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が1972年に筑波研究学園都市内に開設した最新の試験設備を備えた総合的な事業所であり、人工衛星の開発・運用、「きぼう」日本実験棟を用いた宇宙環境利用や宇宙飛行士の養成その他の研究活動を行っており、日本の宇宙開発の中核を担っています。
【多目的トイレ、身障者用駐車スペース、昇降機あり】

■参考リンク:筑波宇宙センター